1.医療法において義務付けられた項目

① 標準予防策
② 抗体価検査・予防接種
③ 針刺し・切創対策
④ 危険物の分別を徹底
⑤ 感染対策委員会の設置、開催(月1回程度)
⑥ 院内感染対策マニュアルの作成、定期的に見直し改訂
⑦ スタッフへの研修会を実施
(年2回程度、日時・内容・出席者等)



2.当院での取り組み

① 標準予防策(スタンダードプリコーション)

すべての患者さんが感染症を持っているという仮定に基づいて感染症対策を行うという考え方です。目的は、患者さんの院内感染を阻止すること、 そして、医療従事者の業務による感染を防ぐことです。CDC(米国疾患管理予防センター)が提唱した概念です。これは、日本でいうと厚労省のような機関です。 院内感染防止対策はこのCDCのガイドラインを基本としています。

このため、全ての使用済み器材は標準予防策に基づく取り扱いが必要となります。
・患者さん毎に手指衛生とグローブの交換を行います。
・患者さん毎に滅菌済みの器具とタービン(歯を削る機械)を用います

・器具によって滅菌機械を使い分けます



② 抗体価検査・予防接種

スタッフに、B型肝炎の抗体価を測定、陰性または基準値以下の場合は予防接種を行います。また、毎年11月頃にインフルエンザワクチンを接種します。
そして、出勤時に体温を測定し、平熱より基準値を上回る高温であれば帰宅、より上回れば病院受診を義務付けています。



③ 針刺し・切創対策

積極的にB型肝炎ワクチンを接種しています。また、診察時、血液や体液を扱う時やそれらが飛散する時、汚染器材を洗浄する時等、 その処置に合った個人防護具を適切に着用します。

 

・使用済みの鋭利な器具用には、針捨てBOXを設置しています。
・必ず施術者が事後処置を行います。



④ 危険物の分別を徹底

血液などが付着したガーゼ類や注射針、鋭利な器材は、感染性廃  棄物として処理します。また、注射針などの鋭利な器材は、専用の耐貫通性の容器に安全に廃棄します。
感染性廃棄物は、専用の容器にバイオハザードマークを貼付して、適切に保管、排出し、委託業者を通じ適切および安全に処理します。




⑤ 感染対策委員会の設置、開催(月1回程度)

外来・訪問両診療部より安全管理委員を選出し、毎月院内感染対策委員会を開催し、対策レベルの品質を管理し、全員に周知徹底しています。



⑥ 院内感染対策マニュアルの作成、定期的に見直し改訂

院内感染対策マニュアルを作成し、定期的な院外研修を受講することにより、見直しを行います。



⑦ スタッフへの研修会を実施

滅菌専属のスタッフを配備し、滅菌技師による研修会を行います。

3.当院でのこだわり

① 動線分離

患者さんとスタッフとの動線分離だけでなく、滅菌済み器具と使用済み器具との動線を分離し、感染経路のリスクを軽減しています。

② 機械室の分離

吸気と排気を考え、機械室(バキュームとコンプレッサー)を分離しています。

③ 滅菌ルーム

飛沫汚染範囲である滅菌ルームでは、清潔・不潔を徹底させるためにグローブの色別、エリア毎のフロアの色別をしています。

④ 歯ブラシ

感染の危険性を考え、歯ブラシを個人で購入していただき、歯科衛生士がおこなう口腔ケア専用の歯ブラシとして使用していきたいと考えております。 個々の患者さんに合った、歯科衛生士がお勧めする歯ブラシを提案致します。
訪問においても、施設において管理してもらい、訪問時にその歯ブラシを使用します。ご協力お願いします。

⑤ 認定書

当院では、第二種歯科感染管理者(日本・アジア口腔保健支援機構認定)と第二種滅菌技師(日本医療機器学会認定)が在籍し、院内感染防止対策の維持・向上に努めています。滅菌業務は滅菌専属のスタッフが行っています。