むし歯で治療する患者さんに歯みがき指導するときによく
「あんなに歯みがき頑張ったのに、、、」と言われます。
意外と歯みがきをしっかりしているつもりでも、
歯みがき指導の時に歯垢が残っていることがあります。
今回はむし歯をつくらない口腔内にするための歯みがきについてお話しします!
①歯みがきの回数
歯を磨く回数は、多ければ多いほどいいというわけではありません。
一回一回の歯みがきの時間が短かったり、
磨けていない部分があると、どうしてもむし歯になりやすくなります。
歯みがきの回数はできれば食後がいいとされています。
最低でも一日一回は磨きましょう。
特にしっかり磨いたほうがいい時間は夜です。
夜寝ている間は口腔内が乾燥して細菌が多くなります。
虫歯菌ももちろん増えますので寝る前はしっかり磨きましょう。
②歯みがきの時間
「歯みがきする時間は何分ぐらいですかー?」と聞くと、
だいたい2~3分かかると言われます。
実際3分では全部の歯を磨くのは難しいです。
だいたい10分~15分かけて磨くことをおすすめします。
ですが、①で説明しましたが1日3回15分は難しいですので、
できる時間帯で時間をかけて磨くようにしましょう。
③歯ブラシ以外の清掃用具
全部しっかり磨くには補助清掃用具が必要になります。
補助清掃用具には様々な種類がありますが一番使いやすいのはタフトブラシです。
タフトブラシは細かい部分を磨く歯ブラシです。
歯ブラシのヘッドが普通の歯ブラシの1/3ぐらいで、
奥歯の届きにくいところや、歯と歯の間のすき間などに適しています。
形状が普通の歯ブラシに近いので、使いやすいと思います。
~磨き方~
歯みがきで大切なのは1本ずつ磨くことです。
全部横磨きでバーッと磨くと、虫歯になりやすい歯と歯の間や、
嚙み合わせについている歯垢は落とすことができません。
1本に付き10回くらい磨きましょう。
このときに力を入れてごしごしすると歯に傷がつくので軽い力で磨きましょう。
~磨けているかチェックする~
歯垢の色は白っぽく、目で見てもわかりません。
歯科医院ではよく‘’染め出し液‘’を使って、
どこに歯垢がついているかを患者さんと一緒にチェックします。
このときに歯ブラシの毛先は歯にしっかり当たっているか、
補助清掃用具の使い方はあっているかなどもチェックしましょう!