コラム

COLUMN

歯並びが悪いと起こる不調

 

 

 

矯正治療とは、歯ならびや噛み合わせをきれいに、

きちんと噛み合うようにする歯科治療です。

 

きれいな歯ならびにするために、矯正装置を使い、歯やアゴの骨に力をかけて

ゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを治していきます。

ワイヤーやマウスピースを使う方法があります。

 

歯が揃っていなかったり、上下のアゴの歯ならびが

お互いにちゃんと噛み合わない状態を、「不正咬合」といいます。

 

なぜ、かみ合わせを正しくする必要があるのでしょうか。

かみ合わせが良くないと、お口や全身にも影響が出てきます。

 

 

 

むし歯や歯周病になりやすい

 

歯の重なっている部分や隙間があれば、

汚れがたまりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、上顎前突のような状態では口呼吸になりやすいため、

唾液の浄化作用を低下させてしまって虫歯などを引き起こすケースもあるのです。

 

磨き残しがあると、プラークの細菌によって歯ぐきが腫れてしまいます。
さらに、歯ぐきの溝(歯周ポケット)に汚れがたまり続けると、

歯の周りの骨が溶け、歯周病が進行してしまいます。

 

歯ぐきから血が出る、口臭が気になる、歯がグラグラする、

といった症状に気づいたときには、すでに歯周病が進行している場合があります。

 

また、かみ合わせがよくないと歯の周りにも力がかかるので、

歯周病を悪化させる原因になってしまいます。

かみ合わせの力によって、歯の周りにダメージを与えることを、咬合性外傷といいます。

 

歯周病の治療において、歯磨きの状態をよくする(プラークコントロール)を

徹底することと、かみ合わせを安定させることが大切です。

 

 

 

歯がダメージを受けやすい

 

咬んだときに強く当たる歯があった場合、

その歯には大きな力がかかってしまいます。

 

歯が削れている方はかみ合わせが強いと考えられます。

 

毎日くり返し負担がかかると、歯にヒビが入ったり、歯が割れてしまうこともあります。
歯ぎしりや食いしばりがあると、リスクはより高くなります。
歯の根っこまで割れてしまった場合、抜歯になってしまうケースもあります。

 

 

 

あごに負担かかかりやすい

 

 

安定していない咬み方は、あごの関節(顎関節)に負担がかかります。
さらに、食いしばりや歯ぎしりをするともっと負担がかかります。

 

特に、夜寝ているときはご自身の体重何倍もの力がかかっていて、

なんと200㎏以上ともいわれます。

 

歯ぎしりには、音のないタイプもあります。
歯ぎしり自体は悪くありませんが、

かみ合わせがよくないと、あごに負担がかかってしまいます。

 

あごが痛む」、「口があかない」、「あごを動かすと音がする」といった

症状がある場合は、顎関節症が疑われます。

顎関節症は様々な原因が合わさって起こるとされています。

 

 

かみ合わせも誘因の一つですが、歯ぎしり、集中すると食いしばっている、

頬杖などの癖、咬み方のバランス、あごの形、ストレスなど

多くのことが原因として考えられます。

 

 

 

頭痛や肩こりになりやすい

 

肩こりは、肩や首の筋肉の緊張によって起こると言われています。

 

ものを咬むための下あごの筋肉はとても強くできています。
かみ合わせがよくないと、余計な緊張や筋肉の疲労を生み、

あごの筋肉も緊張しっぱなしになってしまいます。

 

顎関節などに負担がかかり、首回りの筋肉が緊張してしまいます。

その結果、肩こりや頭痛などを引き起こすケースがあるのです。

あごとつながった首や肩の筋肉も緊張し、疲れてしまいます。

 

もし、なかなか肩こりが解消されない場合は、

歯科で検診を受けられることをお勧めします。