コラム

COLUMN

歯周病と糖尿病の密な関係

 

 

インスリンというホルモンが十分に働かないために血液中を流れるブドウ糖という血糖の濃度が高い状態にある病気。

 

それが「 糖尿病 」です。

 

糖尿病になると、網膜症神経障害腎症などの合併症を併発するようになります。

例えば、神経障害を引き起こせば手足のしびれや感覚が鈍くなったり、網膜症を引き起こせば、視力の低下、あるいは失明の恐れがあります。

 

また、この糖尿病の6番目の合併症と言われているのが「 歯周病 」です。特に、HbA1cの検査値が7%を超えると歯周病がより早く悪化していきます。

 

歯周病が悪化すれば、いつのまにか歯が抜けていたり細菌が血管内に侵入して糖尿病などの病気を悪化させたり、妊婦であれば早産や低体重児出産を引き起こします。

 

このように、糖尿病になったから歯周病も悪化するだけではなく歯周病の進行が糖尿病にも影響をあたえるため、歯周病と糖尿病は相互的な関係にあります。

 

そうなんです。

歯周病って、恐ろしい病気なんです。

 

ですが、歯周病と糖尿病は相互関係にあるのでつまりは歯周病の治療をおこなえば、血糖値の改善が期待できるということです。

 

一般的に、歯周病の治療をおこなうと糖尿病の検査値の改善度は平均0.4%程と言われています。

 

個人差はありますが、これは糖尿病のお薬一錠分に匹敵する方もいます。

 

 

 

お口の健康が体の健康

 

 

 

お口の健康を守ることが、結果として全身の健康を守ることに繋がります。

 

毎日の歯みがきは面倒になることもありますが、お口と体の健康を守るために欠かさず磨きましょう。

 

時間がない方は、夜だけでも入念に磨きましょう。

 

また、歯医者さんにメインテナンスで通うことでお家での歯みがきで磨けなかったところを綺麗にできたり虫歯などのお口のトラブルの早期発見・早期治療に繋げることができるので、是非定期的なメンテナンスに行きましょう。