みなさんは治療で「銀歯」を入れたことはありますでしょうか?
多くの方が1度は「歯の治療をした後、被せ物をします」と、言われたことがあるのではないでしょうか?
保険の治療で被せ物を作るなら「銀歯」。
白い被せ物を作るなら自費診療のみ。
10年以上前はそうでしたが、実は現在は違います。
今は保険でも白い被せ物ができます。(条件によりできない場合もあり)
それではなぜ歯科医院では、保険ではなく自費の被せ物をおすすめするのでしょう?
それは、同じ白い歯でも材質が全く異なるからです。
正確には違いますがざっくり言うと、保険の白い歯はプラスチックでできており、自費の白い歯は人工ダイアモンドです。
そして、材質が違うとその性質も異なってきます。
ではどのような違いがあるのか、審美性、衛生面、耐久性、費用の4つの観点から比較してみましょう。
①白い歯で最も重視される見た目の美しさ
これは当然ですが、自費の歯の方が自然で綺麗です。
保険の歯は、色が最初から決まっているため歯科医師が患者さんの歯の色に一番近いものを選びます。
自費の歯は、患者さんの歯とできるだけ同じ色になるようにオーダーメイドで作ります。
②衛生面
衛生面とは一体どういうことでしょう?
これは被せ物につく汚れ(プラーク:食べかす)の付着しやすさを表しています。
汚れがつきやすいと歯周病の原因になります。当然、虫歯になるリスクも高くなります。
③耐久性
実は、体の中で口腔内ほど過酷な環境はありません。
0度以下のアイスクリームや熱々のおでんなど多様な温度にさらされ、さらに食事の際は自分の体重以上の力が歯にかかっています。そのような環境にあるので長期的に運用に耐えるのは、保険の歯ではなく自費の歯になります。
④費用
これはみなさんご存知の通り、財布に優しいのは保険の歯です。
まとめると、このようになります。
まとめ
今回は、白い被せ物の歯の保険と自費の違いについてお話ししました。
簡単に言えば、保険の歯は費用以外で自費に勝るものはありません。
しかし、自費の歯は高いですが、ただ白いだけではなく値段相応の良さがあります。
健康はお金では買えません。
そして生き物の健康の基本は健康な歯で、口からものを食べることから始まります。
見た目の美しさだけではなく、健康の第一歩としてお口にお金をかけることを考えてみてもいいかもしれません。
この記事の内容だけでは不十分でしょうから、興味のある方はかかりつけの歯科医院で質問してみてください。