コラム

COLUMN

虫歯を予防する歯磨きの方法

 

 

歯肉炎や歯周病、虫歯になる原因の一つとして、歯磨きの方法が悪いことがあります。

 

なかなか自分で磨けているつもりでも、

見えない歯と歯の間や、歯茎のすき間に磨き残しがたまってきます。

 

磨き残し(歯垢)はほとんど白っぽい色をしていて、目に見えません。

しっかり磨いた後につまようじなどで歯の表面をこすると、歯垢が取れる時があります。

 

このように歯ブラシだけでは細かい部分の汚れは取れないことが多いので

今回は歯磨き方法とその他の便利な清掃用具をご紹介します。

 

 

1.歯ブラシ

 

歯ブラシはもっとも一般的な口腔内清掃用具だと思います。

形状は様々ですが歯ブラシの頭の部分が小さければ小さいほど

奥歯の後ろや歯と歯の間の歯垢が取れやすいです。

 

歯ブラシの毛の硬さで適しているのは‘’やわらかめ~普通‘’がいいです。

 

理由としてはあまりに固い毛の歯ブラシを使用していると

歯茎や歯を傷つけてしまって歯肉炎になったり、

歯がだんだんしみてくる「知覚過敏」のような症状がでてくることがあります。

 

「固めの歯ブラシじゃないと磨いた気にならない!」と

いわれる患者さんもいらっしゃいますが、やわらかい毛の歯ブラシを使用しても

歯ブラシを当てる角度を工夫することで磨き残しは格段に少なくなります。

 

 

2.歯間ブラシ

 

歯ブラシでは全体の約60パーセント程度しか歯垢を落とせないといわれています。

その他の歯垢を落とす方法としてこの‘’歯間ブラシ‘’があります。

 

歯間ブラシの種類は一般的には針金のものと、ゴムでできているものがあります。

 

どちらかといえば、針金のタイプのほうが、清掃性がよく、

歯ブラシと同じように洗って数回使用することができます。

ですが、ゴムでできているタイプに比べて、

針金が歯茎に刺さりやすく、使い方によっては歯茎を傷つける可能性もあります。

 

一方ゴムでできているタイプの歯間ブラシは

破損や劣化が生じやすいので、何回も使用はできません。

 

歯間ブラシ選びは‘’太さ‘’が重要なポイントになってきます。

自分の歯と歯の間の大きさに合わせて歯間ブラシの太さを選びます。

 

市販の歯間ブラシは試すことができないので、

初めて使う方は一度歯医者で歯間ブラシの太さを選んでもらうのもいいと思います。

 

 

 

 

 

3.デンタルフロス

 

デンタルフロスは上記で説明した

歯間ブラシと同様に歯と歯の間の清掃に適しています。

 

細い糸でできているので、歯間ブラシが入らないくらい歯の間が狭い方や、

歯並びが前後になっていて、段差になっている部分の清掃に使用したりします。

 

初めて使う場合は少しコツがいるので歯医者で歯科衛生士と一緒に

前歯のしやすいところから清掃するのもいいと思います。

 

もしくは‘’ホルダー付きフロス‘’といってプラスチックの

持ち手がついているタイプのデンタルフロスがあります。

持ち手がついているため奥歯に届きやすく、歯の間の歯垢を簡単にとることができます。

*デンタルフロスは基本的に使い捨てです。

 

 

 

~正しい歯磨きの方法~

 

歯垢がたまりやすい場所は決まって歯の間、歯と歯茎の溝、

かみ合っている凸凹の部分です。虫歯になりやすい場所も同じです。

 

まず歯垢を効率よく落とすためには、磨く ‘’順番‘’ を決めて

磨いていない部分をなくすことです。

 

例えば、【右上→左上→左下→右下】という風に、

どこからでもいいので歯一本一本を意識して磨いてみてください。

そうすると磨いていない(歯ブラシが当たっていない)部分が減ると思います。

 

歯磨きの回数は1日3回の食後にすることが理想です。

ですがなかなかお仕事などで忙しくできない場合もあるかと思います。

その場合は、歯磨きがしっかりできるときに時間をかけて

細かいところまで確実に歯垢を取って、虫歯のない健康な口腔内を目指していきましょう。