コラム

COLUMN

歯を失うこわい病気の治療って?

 

 

「歯を失うこわい病気」というイメージが強い歯周病。

 

歯周病を予防するには、セルフケアだけでなく、

歯科のサポートが重要になります。

 

SPT(サポーティブぺリオドンタルセラピー)は、

再発しやすい歯周病が安定していると判断された場合に

病状の維持安定を定期的に行っていく処置です。

 

また、歯周病は、完全な治療はかなり難しく、

問題が少しあっても安定していることを続けることが大切です。

 

 

 

SPT(歯周病安定期治療)とは?

 

SPT(歯周病安定期治療)の内容

 

▶歯肉の観察 

 

口腔内を撮影します。写真として残すことで、

より多くの口腔内情報が得られます。

 

治療時に写真に収めていくことで歯周組織の状態の変化を比較することができます。

 

 

▶口腔内の検査

 

歯周病の進行状態を観察します。

 

1.歯周ポケットを測ります。ポケットの深さで

歯周病の進行具合を診ることができます。

健康な歯肉の状態であれば3mm以内ですが、

4~5mmは中度歯周病、 6mm以上で重度歯周病と判断します。

 

2.歯のぐらつき具合を調べます。

歯周病が進行すると、歯を支えるための骨が

少しずつ減っていくため、歯がぐらついていきます。

 

 

▶ブラッシング

 

歯科衛生士によるプロのブラッシングを行います。

歯周病の原因である、磨き残しのプラークは2~3日ほどで

石灰化し歯石となります。

 

この歯石は、通常の歯磨きでは落とすことができません。

 

そのため、プラークが歯石にならないようにすることがとても大切です。

人によって歯並び、歯の重なり具合も違いますので、

自分にあった歯磨きを歯科衛生士からアドバイスします。

 

 

▶スケーリング・デブライトメント

 

「スケーリング」とは歯ぐきから上の歯石やプラークなどの汚れを落とします。

 

「デブライトメント」とは歯周ポケットの汚れを落とす処置です。

歯磨きでは落とせなくなってしまった

プラークや歯石を専用の器具や超音波を使って除去していきます。

 

歯石やプラークを取り除くことによって、引き締まった歯ぐきを取り戻すことができます。

 

 

▶エアフロー

 

専用の機器を使用して、より繊細なクリーニングを行います。

専用のパウダーをジェット水流で歯に吹きかけ、

歯の表面のクリーニングを行っていきます。

 

プラークだけでなく、たばこのヤニや茶渋などの着色汚れも一緒に落とすことができます。

 

 

▶フッ素コーティング

 

治療の最後はフッ素を塗布します。

 

フッ素を塗布する目的は、

 

①虫歯を予防する 

 

②歯質を強化し歯を守る 

 

③プラークが出す酸の働きを抑制する

 

3点があげられます

せっかく綺麗にした歯を保つためにも

最後にフッ素でコーティングをしてあげましょう。

 

 

 

まとめ

 

歯周病を予防するには、セルフケアだけでなく、

歯周病の早期発見が重要です。

 

早く異常がわかれば、その分早く手が打てますので

まずは歯科医院で健診を受けましょう。

 

セルフケアと歯科のサポートで歯は残せます!!