「少し痛むけど仕事や育児で忙しい… もう少し放置してもいいかな?」
「痛みはそのうち無くなるって聞いたことがあるし、自然に治るかも…」
と、歯医者に行くのを後回しにしていませんか?
今回は、虫歯を放置すると一体どのようなリスクがあるのか、自然に治ることはあるのかについて解説していきたいと思います。
虫歯を放置するとどうなる?
・虫歯が進行し歯が溶けたり穴が開いたりする
・虫歯が神経に達すると酷い痛みに襲われる
・歯の根っこに菌が入って歯ぐき、顔が腫れる
・神経が死んでしまう
・顎の骨に感染して炎症を引き起こす
このように虫歯を放置していると様々な症状が現れる可能性がある為、定期的に歯医者に通い初期のうちに治療することが理想です。
しかし、虫歯の進行にも個人差がありメンテナンスに通われている方でも1年に1、2回ほどの頻度で通われている場合は虫歯が進行し痛みが出てくることもあります。日頃のケアで虫歯を作らないように気をつけなければなりません。
虫歯も初期症状があり、徐々に進行していきます。
この虫歯の出来始めのサインを知っておくと初期段階で気付けることがあるかもしれません。
出来始めのサインには、歯の変色(白くなっていたり、黒ずみ)などが挙げられます。
自然に治ることはある?
治ることはあります。
しかし、初期段階の軽度なものであれば自然治癒が可能です。
虫歯菌によって歯の表面から溶け出したカルシウムを、唾液に含まれるカルシウムやリンで修復することができます。
これを【再石灰化】と言います。この再石灰化によって自然治癒が可能です。正しいブラッシングとフッ素配合の歯磨き粉の使用が必要です。
そして、歯の溝や表面に黒い点がある時は注意が必要です。初期の段階で再石灰化している場合もあれば、気付かぬうちに歯の内側で虫歯が進行していることもあります。
歯医者を受診して診てもらいましょう。
自然治癒ができない状態
虫歯が進行し穴が開き始めていたり、歯がしみたりするような症状があれば虫歯が進行し、ブラッシングやフッ素だけでは治りません。歯医者を受診し治療をしましょう。
「痛みはそのうちなくなるから」「自分はもう痛くなくなった」
このようなことを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。痛みが無くなったからもう大丈夫?そうとも言えません。
虫歯が深くまで進行し神経が死んでしまっている可能性や歯の根っこや顎の骨にまで病気が広がってしまっているかもしれません。
一時的に痛みが引いて落ち着いたように思えても見えない所で大変なことが起きているかもしれません。
ついに耐えられないような強い痛みが出て歯医者を受診しても、治るまでに長い期間、複数回の治療、治療費も高額になることが考えられます。
早い段階で治療しておけば残せたはずの歯もやむを得ず失ってしまうかもしれません。
よって、入れ歯やブリッジなどの治療をするとさらに治療費がかかります。
失ってしまった歯は元には戻せません。今まで何不自由なくできていたお話やお食事も難しくなるかもしれません。「あの時行っておけば、」と後悔しない為にも早めの受診をおすすめします。