歯の痛みは虫歯を予感しますが、「歯の痛み=虫歯の始まり」ではありません。
つまり、歯が痛む以前に、虫歯が進行して歯が痛むようになるのです。
では、なぜ虫歯になると歯が痛むのでしょうか?
今回は虫歯になると歯が痛くなるメカニズムについてお話していこうと思います。
虫歯が痛む主な理由とは?
虫歯が痛む主な理由は、歯の内側にある神経(歯髄)に炎症が起きるためです。
虫歯は初期段階では歯の表面(エナメル質)だけが侵されているため、痛みはほとんどありませんが、進行するとその下にある象牙質に達成します。
象牙質には無数の細い管(象牙細管)があり、その中を神経に近い液体や刺激が伝わることで「しみる」「痛む」といった感覚が出てきます。
さらに、虫歯が進行すると、歯髄と呼ばれる神経や血管が集まった組織に細菌が到達します。
ここで炎症(歯髄炎)が起こるとズキズキした強い痛みが生じます。炎症によって神経が圧迫され、血流も悪くなる為痛みが増すことがあります。
また、歯髄が壊死し始めると一時的に痛みが引くこともありますが、歯の根の先に膿がたまると再び激しい痛みや腫れが起きることもあります。
まとめ
虫歯を放置すると神経に達してしまい、治療が難しくなります。
特に初期虫歯は自覚症状がない場合が多いため、セルフチェックや歯科検診を怠らないようにしましょう。