~「早すぎる」「遅すぎる」と悩む前に知っておきたい基礎知識~
「歯並び、ちょっと気になるけど、矯正はまだ早い?」
「永久歯に生え変わってからでいいのでは?」
子どもの歯列矯正について、こんな疑問をお持ちの方は少なくありません。
しかし、実は矯正治療には「始めるのに最適な時期」があります。
それを逃してしまうと、治療が長引いたり、費用がかさんだりすることも…。
そこで今回は小児矯正の基本と始めるタイミングについてお話します。
1.小児矯正ってなに?
小児矯正とは、成長期にある子どもの顎の発達や歯の生え方を利用して、
将来的にきれいな歯並び・正しいかみ合わせを作っていく治療です。
大人になってからの矯正と比べて、次のようなメリットがあります。
・骨格のバランスを整えやすい
・抜歯を避けられるケースが多い
・コンプレックスの予防につながる
2.矯正の始めどきはいつ?
一般的に小児矯正は大きく分けて2つのタイミングに分けられます。
・第一期治療(5~10歳頃)
乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」に行う矯正で、おもに顎の成長をコントロールします。
・第二期治療(10~15歳頃)
第二期治療は、永久歯が生え揃ってから、歯の位置を整える本格的な矯正です。
矯正の必要性や開始時期は、個人差が大きいため6~7歳ごろに一度矯正専門医に相談するのがおすすめです。
3.矯正を始めるかどうかのサイン
以下のような特徴がある場合、早めに相談すると良いでしょう。
・前歯の隙間が大きい、重なっている
・口がぽかんと開けていることが多い
・食べ物をうまく噛めない
・あごが左右にずれている
・指しゃぶりや舌の癖がある
4.矯正って痛くない?費用は?
痛みは個人差がありますが装置をつけた直後に違和感が出る程度で、多くの子供がすぐ慣れます。
費用は治療の内容によって幅がありますが、小児矯正は大人の矯正よりも負担が少ない場合も多いです。
おわりに
歯並びは見た目だけでなく、かみ合わせや発音、将来のむし歯、歯周病のリスクにも関係する大切なポイントです。
子どもの成長はあっという間です。
「様子見ようかな」と思っている間に、最適な時期を逃してしまうかもしれません。
まずは一度、専門医でチェックを受けてみましょう。
将来の“笑顔の自信”を育てる第一歩になるはずです。