初期むし歯

むし歯のできはじめの段階を「初期むし歯」といいます。

この「初期むし歯」は自分自身で見つけることが難しく、ほおっておくと穴があいてきたり、黒くなって痛みだしたりします。

今回は「初期むし歯」についてお話ししていきます。

① 「初期むし歯」が見つけにくい理由

みなさんのむし歯のイメージは、歯に穴があいたり、黒くなっている状態だと思います。
もちろんその状態もむし歯ですが、「初期むし歯」は穴があいていない状態です。

「初期むし歯」の表面はつやがなく、白濁した色をしています。痛みもほとんどない場合が多く、気づきにくいです。

② どうすれば「初期むし歯」を治すことができるのか

「初期むし歯」の段階であれば、歯を削ったりしなくても、定期的に歯科医院で歯のお掃除とフッ素塗布をすればむし歯の進行を抑えることができます。

歯科医院で使用しているフッ素は市販で売ってある歯磨き粉の中に入っているフッ素よりも高い濃度のフッ素を使っているので「初期むし歯」の進行を抑えるのに効果的です。

③ 「初期むし歯」を予防するには

「初期むし歯」は、歯の表面が少し溶けている状態です。

夜寝る前に歯磨きをしないで寝てしまったり、甘いものをちょこちょこ食べたりすると歯垢が歯についている時間が長くなります。その習慣が続くと歯が少しずつ溶けてきてむし歯になります。

できるだけお口の中の細菌が増えやすい就寝前はしっかり歯磨きをして寝るようにしましょう。そして間食はなるべく時間をきめて、長い時間甘いものがお口の中に残らないようにしましょう。

歯磨きのときはなるべくフッ素が入っている歯磨き粉を使うとよりむし歯予防に効果的です。最後にうがいをするときも、あまり多くうがいをするとフッ素が流れていきます。

うがいはなるべくフッ素が流れないように1～2回が理想です。

まとめ

「初期むし歯」は歯科医院で定期的に清掃、フッ素塗布をしていれば進行を止めることができます。穴があいて痛くなる前に歯科医院に一度チェックしにいきましょう。