みなさん、歯は年をとると
自然と抜けるものだと思っていませんか?
たしかにおじいちゃんやおばあちゃん達が
歯が抜けたりして、入れ歯をしているのを見かけることがあります。
しかし老人の方でも日頃のお口のお手入れ次第で、
一本でも多くの歯を残すことができます。
「8020運動」という言葉はご存じですか?
これは・・・
「80歳になっても20本以上
自分の歯を残すことを目標に歯のお手入れをしよう」
という運動です。
歯の抜ける原因はほとんどが虫歯か歯周病です。
特に歯周病は日本人の40歳以上の約8割が罹患しています。
歯周病とはどんな病気なのか簡単に説明します。
歯周病ってどんなもの??
「歯周病」とはひとことで言うと、
歯を支える歯ぐきや骨が壊されていく病気です。
細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で
歯の周りの歯ぐきや歯を支える骨が溶けてしまいます。
たった一本の歯でも「一本くらい・・・」と思って
放置しておくとそれが原因ですべての歯が悪くなり、
やがて全身のひずみにつながっていきます。
一本の歯から体が壊れてしまう
ということが起こってしまいます。
歯を失うとどんなひずみが出るの??
まず噛めなくなります。
奥歯一本がなくなっただけで
咀嚼能力は20~40%も低下するといわれています。
噛めなくなれば、胃腸の負担が大きくなります。
また、歯が一本抜けると、隣の歯が倒れかかってきたり、
噛み合う歯が伸びてきて噛み合わせ全体が狂ってきます。
そうすると、その影響が全身に広がり背骨が曲がったり
骨盤がズレて腰痛や肩こりなどの原因になります。
ひどいときにはまったく歯が原因とは思えない病気まで
引き起こすことがあります。
歯のない状態が長くなれば、体のどこかにひずみが現れ、
やがてひどい全身症に悩むようになるかもしれません。
悪い歯を放置しておいて、気がついた時にはまともな歯が
残っていなかったというのが一番困るのです。
いきなり大きな入れ歯をしても、
その入れ歯が口になじめないこともあります。
かといって、入れ歯をしなければ、体のバランスはとれません。
歯を失わないために何が必要なのか
歯を一本でも多く残していくためには毎日のセルフケアも大切ですが、
定期的なメインテナンスも必要になってきます。
さらに、定期的に歯科医師や歯科衛生士に診てもらうことで、
治療が必要なところを早めに見つけることができます。
そうすることで、一本でも多くの歯を残すことができ、
それぞれの患者さんに合った、
セルフケアの指導をしてもらうことができます。
一本でも多く歯を残していくために、定期的に歯医者さんに通いましょう!