コラム

COLUMN

治らない?!知って欲しい歯周病について

 

 

歯周病は”静かな病気”と呼ばれており、
痛みなどの症状がないことがほとんどです。

 

痛みは、「体の防犯センサー」で、
体は痛みを発信することで、
「とにかく危険だ!」と教えてくれているのです。

 

しかし、歯周病は
スパイ映画の主人公のように、
このセンサーをかいくぐります。

 

自分では気づけず、
進行してしまう恐ろしい病気なのです。

 

まずは下記項目をチェックしてみましょう。

 

================

□ 歯茎が赤くなっている。

□ 歯がざらざらする。

□ 口臭が気になるようになってきた。

□ 口の中がネバネバする。

□ 歯みがきしたら血が出た。

□ 歯が長くなった気がする。

□ 歯茎から膿が出る。

□ 食べ物が詰まりやすくなった。

□ 歯並びが変わった気がする

□ 歯が揺れている気がする。

□ 血糖値が高い。

================

 

チェックが1つでもついた人は
この記事を最後まで読んでみましょう!

 

 

歯周病について詳しく知ろう!

 

 

歯と歯茎の境目の掃除しにくい箇所に
清掃が行き届かないと、

多くの細菌が停滞し、
歯茎が赤くなったり、腫れたりします。

 

さらに歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、
歯がグラグラしてきたり、
歯茎が下がってきたり、歯が抜けたりします。

 

歯周病は30歳以上の成人の
80%がかかっていると言われます。

 

あなたはの歯は大丈夫ですか?

 

 

 

歯周病は治療できますか?

 

 

残念ですが、
歯周病は基本的には治りません。

 

ただ、この場合の“治らない”とは、
“病気になる前の状態に完全に戻すことは難しい”
ということです。

 

基本的には、下がった歯茎や
吸収された骨は再生しません。

 

しかし、進行を食い止め、炎症をおさえ、
健康な状態に戻すことはできます。

 

 

 

歯周病の治療方法とは?

 

 

「何回も通院が必要そうだし、面倒くさい…」
と思っている方も多いですよね。

 

しかし、歯周病をしっかりと治療し、
メインテナンスを続けていくことで、
全身の病気のリスクも下がり、
年間の医療費が10万円以上も安くなるというデータもあります。

 

以下が、歯周病治療の流れです。

 

① 歯周ポケット検査

ここで、歯周病進行度の診断と説明を行います。
歯周病治療を行う上で、最も大切な検査になります。

 

② スケーリング

歯茎の上の目に見える歯石、歯垢などの
汚れを除去します。

 

③ 2回目の歯周ポケット検査

 

④ SRP

歯茎の中の隠れた
歯石、歯垢などの汚れを除去します。

 

⑤ 3回目の歯周ポケット検査

治療後も定期的なメインテナンスを行います。

 

 

 

歯周病と全身の関わりとは?

 

 

特に、歯周病は心臓血管疾患、糖尿病、低体重児出産などを
引き起こすリスクが高めます。

 

また、唾液に含まれる細菌が気管支、
肺に入ると気管支炎誤嚥性肺炎の原因になります。

 

さらに、最近では歯周病と
肥満やメタボリックシンドロームとの関係性
も注目されています。

 

 

 

最後に

 

歯周病は自然に治ることはありません。

 

大切なのは予防、診断、治療、
そしてメインテナンスです。

 

適切な治療と毎日のセルフケアで、
大切な歯と歯茎を守りましょう!