歯医者さんで「歯周病」って診断されちゃった。

でも、死ぬわけじゃないし、これから歯医者さんに通うのも毎日歯みがきを頑張るのも面倒くさいし、別にそのままでもいいよね！

…なんて、思っていませんか？

もし、そう思っていた方がいらっしゃったらちょっとストップです✋ !!

今回を機に、歯周病の恐ろしさを再確認しましょう！

■ 歯を失う原因第１位

ご存じの方もいるかと思いますが歯周病は歯を失う原因 第1位なんです！

虫歯が1位ではないのです(虫歯は2位です)。

歯が抜けたくらいで…ね！、ではありません。歯が抜ければ噛む力も落ちますし、噛みづらくなります。

■「うまく噛めない」と、どうなる？

噛めないということは十分に栄養を摂取することができず特に高齢者は低栄養状態になりやすくなります。

また、噛めないと上手に踏ん張れずに転倒しやすくなったり、しまいには歩けなくなってしまいます。

ある調査(ⅰ)では、歯がほとんど無く入れ歯もしていない人は歯が20本以上ある人に比べると転倒リスクは２.５倍も高くなるという結果がある程です。

■ 全身状態にも影響

病原性の高い歯周病菌は、歯茎の血管に侵入して全身に流れていきます。

そうすることで、糖尿病や誤嚥性肺炎、心筋梗塞などの全身疾患の発症・進行を促進させてしまいます。

そう、歯周病は「 万病のもと 」なんです。

しかも、自覚症状もほとんどないまま進行するので「サイレントディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれているほどです。

いやぁ、怖い、怖い・・・・

お家と歯医者さんでのWケアを！

歯周病を予防、進行させないためにはお家での歯みがきと歯医者さんでのケアが一番です！

やっぱり毎日の歯みがきは欠かせません。ご飯を食べた後は、必ず歯みがきをおこないましょう。

できれば、歯ブラシだけではなくフロスや歯間ブラシなど補助道具も使うとよりＧＯＯＤです！

また、お家での歯みがきだけでは100％の汚れを落とすことはできません。

そのため、歯医者さんで残りの部分をお掃除(メインテナンス)してもらいましょう。

お口の健康、さらには全身の健康にもつながります。

「歯周病」という病気、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

（ⅰ）山本龍生・神奈川歯科大学教授等の調査(厚生労働科研究班)より