寝るとき、入れ歯は外した方が良いのか?
それとも付けたまま寝た方が良いのか?
入れ歯をしている皆さん、迷われたことはありませんか?
その答えは・・・
基本的には外して寝ることをお勧めします。
ただし、必ずかかりつけの歯科医師に相談しましょう。
入れ歯を外して寝た方が良い理由
①入れ歯を清潔に保つため
入れ歯は自分の歯と同じように汚れがつきます。
また寝ているとき、お口の中は唾液の分泌が減るのと同時に細菌が繁殖しやすい状態になります。
そのため、寝るときも入れ歯をしておくと細菌が繁殖して、炎症や腫れを引き起こしたりするリスクが高まります。
②誤飲を防ぐため
少数歯の部分入れ歯は特に小さいので、つけたまま寝ると誤って飲み込んでしまうケースもあります。
万が一、気管に入ってしまえば窒息してしまう可能性もあります。
③負担軽減のため
入れ歯をしているときは、歯茎やあごが圧迫された状態です。
その状態で寝ると、歯茎が傷ついたり口内炎を発症したりするケースがあります。
寝ているときは、歯茎を休ませてあげることも大切です。
上記のことを避けるためにも就寝中は、基本的に入れ歯を外すことをおすすめしております。
基本的には、なのでもちろん例外もあります。
入れ歯をつけて寝た方がいいときはどんな時?
①残っている歯が1~2本の場合
例えば、上の前歯が1~2本だけ残っていると、入れ歯が入っていない状態で噛むとその残りの歯にとても負担がかかるようになります。
寝ているときは無意識のうちに強い力がかかるのでこのような場合は入れ歯を入れて寝ることを検討した方がよさそうです。
②総入れ歯の場合
上下とも歯が1本もなく総入れ歯の場合、平衡感覚を保つためにも入れ歯を入れて寝た方がいい場合があります。
例えば、夜中にトイレに起きて入れ歯をせずに立とうとするとバランスがつかめずに転倒してしまうリスクが高まります。
安全性を確保する上でも、入れ歯を付けたまま寝た方がいいこともあるのです。
③歯ぎしりや食いしばりがある場合
歯ぎしりや食いしばりは、歯に強い力がかかるので歯を動かす原因にもあります。
入れ歯を付けて寝ることで、残っている歯を守ることに繋がるケースもあります。
寝るときの入れ歯の有無についてご紹介しましたが、付けたまま寝た方がいいのか、あるいは外して寝た方がいいのかは自分や家族だけで判断せず、必ずかかりつけの歯科医師に相談するようにしましょう。
お口の状態に合わせた入れ歯の取り外しをお願いします。