「歯ぐきが痩せてきた!!」
「歯ぐきが下がらないようにしたい!!」
「最近歯ぐきが下がってきたな〜。」
と感じている方は多いのではないでしょうか?
歯茎が下がる原因としていくつかの要因が考えられます。
不適切なブラッシング
過度な力での歯磨きや硬すぎる歯ブラシ、磨きすぎによる擦過傷が歯茎を傷つけ、
退縮を引き起こす可能性があります。特に、歯の根元を強く磨きすぎることや、
同じ箇所を何度も磨く「ながら磨き」は危険です。
また、歯磨き粉の粒子が大きすぎる場合にも、歯茎へのダメージが懸念されます。
歯磨きによる酸欠状態も歯茎の痩せにつながります。
歯周病
歯周病菌の毒素が歯茎を炎症させ、歯を支える顎の骨を溶かします。
顎の骨が溶けると歯茎も退縮し、歯が長くなったように見えます。
歯茎が痩せるとさらに磨きにくくなり、炎症や歯茎の退縮が進む悪循環に陥りやすいため、歯周病予防は非常に重要です。
噛み合わせ
噛み合わせのバランスが悪いと、特定の歯に負担がかかると歯茎が痩せることがあります。
歯ぎしりや食いしばりも歯槽骨と歯茎に影響を与え、歯茎の退縮の原因となります。
矯正治療
矯正治療によって歯を人工的に動かすことで、歯槽骨への負担が生じ、歯茎が痩せるケースがあります。
下顎の前歯で起こりやすい傾向があります。
加齢
年齢を重ねると、歯茎の細胞の生まれ変わりが遅くなり、組織が減少することで歯茎が後退したり、薄くなったりします。
10年に2mmの速度で歯茎が下がるとも言われています。
しかし、歯茎の痩せは必ずしも加齢現象とは限りません、若い世代でも起こりうるのです。
歯の根の病気(根尖病巣)
重度の虫歯や過去の歯の神経の断端(歯根)への感染によって、
根の先に膿が溜まる根尖病巣が生じる場合があります。この膿から分泌される毒素が歯茎を炎症させ、痩せさせます。
生活習慣
喫煙は歯茎の血流量を低下させるため、歯周病リスクを高め、歯茎の痩せにつながる可能性があります。
不規則な生活、偏った食生活も身体全体の健康、ひいては歯周組織の健康を害する可能性があり、避けるべきです。
また、頻繁な間食や食事のダラダラとした継続も、口内の汚れを長時間残し、歯茎の健康を害する可能性があります。
同様に、晩酌や寝酒後は歯磨きが疎かになりがちなので注意が必要です。
全身疾患
特定の全身疾患が歯茎の健康に影響を与えるケースがあります。
歯茎の痩せは、早期発見と適切なケアが重要です。歯周病や虫歯の予防・治療、正しいブラッシング、定期的な歯科検診を受けることで、
歯茎の退縮進行を遅らせることができます。症状が気になる場合は、歯科医に相談しましょう。
外科的治療やヒアルロン酸注射(徳治会では行っていません。)といった治療法も存在します。
重度の歯周病は歯茎を下げるだけでなく、治療にも時間や費用がかかってしまいます。
歯周病の初期段階なら歯茎の状態を整えることが十分に可能なので、日頃から歯と歯茎の状態を観察し、
歯周病などの病気が進行していないか定期的に歯科医院を受診することが大切です。