コラム

COLUMN

噛める環境作りで認知症予防を!

 

 

 

「食事中によくむせる」

 

「柔らかいものばかり食べている」

 

そんな高齢のご家族や、介護施設をご利用の方はいませんか?

 

実は“噛む力”を維持するということは、

お口の健康に限らず脳の活性化にも深く関係しているのです。

 

 

年齢を重ねると、歯周病や歯の喪失、顎の筋力が衰えたりすることで

噛む力が弱くなってしまいます。

 

歯を失うとブリッジ・入れ歯・インプラントをしなければなりません。

 

自分の歯の噛む力を100%とすると

ブリッジなら60~70%程、入れ歯なら10~40%程まで

噛む力が落ちてしまうとされています。

 

 

 

噛む力と認知症の関係

 

「噛む」という行為は食べ物を食べるだけの行為ではなく

脳への刺激にも大きく関係しています。

 

刺激が脳へ伝わると「海馬(記憶や学習をつかさどる器官)」などが活性化し、

認知機能の低下をおさえる効果があることが研究で報告されています。

 

つまり噛む回数が減る=脳への刺激も少なくなることで

認知症のリスクも高まってしまうのです。

 

しっかり噛める環境を作ってあげることは

お口の健康を守るだけではなく、体(脳)の健康を守ることにも繋がるのです。

 

 

 

しかし、高齢になると自宅からの通院が難しくなったり

介護施設に入所して歯医者さんへ足を運べなくなる方もいらっしゃいます。

 

そんなときに、訪問歯科診療を活用することが一つの手になります。

 

訪問歯科診療では、虫歯の治療や入れ歯の作製、歯石取りなど

外来診療と同等の治療を受けることができます。

 

また、治療だけではなくお口の機能「噛む」「飲み込む」「発音」を改善するための

リハビリもおこないます。

 

もちろん、訪問歯科診療を受けたからと言って

噛む力が全盛期のころまで戻るわけではありません。

 

ですが、少しでも噛める環境を作ってあげることで

栄養状態も改善され、脳への刺激も与えることができます。

 

その手助けとして訪問歯科診療を利用してみてはいかがでしょうか。

 

 

大切な方が少しでも元気で過ごしていただけるよう

是非、訪問歯科診療をご検討してみてください。

 

噛むことから脳を元気にしていきましょう。