皆さんご存じの通り歯周病はお口の中の病気です。最近はよくテレビやネットでもとりあげられていますね。

そして、歯周病はからだの病気とも深く関係しています。

今回は特に歯周病とかかわりの深い病気についてご紹介します。

①脳梗塞・心筋梗塞

歯周病が進行すると、その歯茎からたくさんの歯周病菌が入り込み、体の血管内に侵入します。それを体が察知すると白血球など体を守る細胞が集まってきて侵入してきた歯周病菌たちを食べてしまいます。

そうすると食べてしまった後は白血球もろとも死がいとなり、血管内に残ってしまいます。

残ってしまったものが蓄積すると血管を詰まらせる原因となり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまいます。

②糖尿病

糖尿病は血糖値が高いままになってしまう病気です。体には血糖値を下げてくれる唯一のホルモンがあります。それはインスリンです。

歯周病が悪化すると歯ぐきが炎症を起こします。

そうすると炎症を起こした反応で体が炎症性物質というものを放出します。

その炎症性物質が血糖値を下げてくれるインスリンの働きを弱めるため、糖尿病が悪化していきます。

③誤嚥性肺炎

お口から入ってきた食べ物や唾液などに含まれていた細菌が気管に入ることで誤嚥性肺炎を引き起こします。

お口の中が不衛生だったり、歯周病になっていたりすると誤って細菌を飲み込んでしまうリスクが高くなります。

まとめ

このように歯周病が関係するからだの病気はたくさんあります。

歯磨きをしていたら歯ぐきから血が出た経験はないでしょうか？歯ぐきから出血するということはその部分になんらかの問題がある可能性があります。

お口の中の環境を良くするためにはおうちでのセルフケアだけではなかなか難しく、やはり歯医者さんで定期的なメンテナンスや悪いところがないかチェックすることが大切です。

今は痛みが無くても歯周病は痛みが出ることなく進行することがありますので、自分の体のためにも歯医者さんに行って検診することをお勧めします。