「歯が1本抜けたけど、痛くないからそのままでいいかな」と思っていませんか?
歯を失った直後は特に困ることがなくても、そのままにしておくことで、時間の経過とともにお口の中にさまざまな変化が起こることがあります。
歯がないままだとどうなる?
歯が1本なくなると、その部分を補おうとして、隣の歯が少しずつ傾いたり、反対側の歯が伸びてきたりすることがあります。
その結果、今まで保たれていた噛み合わせのバランスが変化し、歯並びや噛み合わせに変化が生じることがあります。
また、歯がないことで食べ物をしっかり噛みにくくなったり、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなったりすることもあります。
噛みにくい状態が続くと、食べやすいものばかりを選ぶようになり、食事の内容が偏ってしまうことも考えられます。
特に高齢になると、加齢などによって噛む力や飲み込む力が低下しやすくなります。
そのため、できるだけ「しっかり噛めるお口の環境」を維持することが、毎日の食事を楽しみ、健康的な生活を送るためにも大切です。

失った歯を補う「ブリッジ」
歯を失った場合の治療方法の一つに「ブリッジ」があります。
ブリッジとは、失った歯の両隣にある歯を支えにして、人工の歯を橋のようにつないで固定する治療方法です。
入れ歯のように取り外す必要がなく、自分の歯に近い感覚で使用できることが特徴です。
また、固定されているため、食事や会話の際にも動きにくいというメリットがあります。
一方で、ブリッジを作るためには、支えとなる歯を削る必要がある場合があります。
また、支えとなる歯の状態や失った歯の場所などによっては、ブリッジが適さない場合もあります。
ブリッジを入れた後もお手入れが大切
ブリッジを入れたら、それで終わりではありません。
ブリッジと歯ぐきの間や、人工の歯の下には汚れがたまりやすいため、毎日の丁寧な清掃が大切です。
歯ブラシだけでは清掃しにくい部分もあるため、歯間ブラシなどの清掃用具を使用することがあります。
自分のお口に合った清掃方法を歯科医師や歯科衛生士に確認してみましょう。
自分に合った治療方法を選びましょう
歯を失ったときの治療方法は、ブリッジだけではありません。
入れ歯などの方法もあり、お口の中の状態や残っている歯の健康状態、全身の状態、生活スタイルなどによって適した方法は異なります。
「1本くらいなら大丈夫」とそのままにせず、歯を失ったときは一度歯科医院に相談してみましょう。
失った歯を補い、しっかり噛めるお口の環境を維持することは、いつまでも食事を楽しむための大切な一歩です。



