虫歯のできはじめの段階の「初期虫歯」
聞いたことはあるが、実際はどんな見かけで、
どのようになるかご存じない方も多いと思います。
今回は「初期虫歯」についてご紹介します。
虫歯は黒いとは限らない!
虫歯は黒い・穴があいているというイメージがありますが、
穴のあいていない虫歯もあります。
それが虫歯のできはじめの段階である「初期虫歯」です。
初期虫歯になっている部分は、健全な歯がもつ透明感や光沢感が失われ、
白く濁った見かけになります。
しみたり、痛んだりするような自覚症状もないので
虫歯の一種とは思いませんが、立派な虫歯です。
穴のあいていない初期虫歯の段階なら、
早期に発見して対処できれば見かけが元通りに戻る可能性もあります。
プロの目で見ないとわからない!
初期虫歯の発見は一筋縄ではいきません。
初期虫歯の発見には、プラーク(歯石)をきれいに除去し、
唾液を乾かしてから、歯の表面を観察します。
加えて過去のメンテナンス(定期健診)で撮影した
お口の中の写真と見比べることも必要です。
比較できるように日頃からメンテナンスに
通っていただくことが重要となります。
自分では気づくのが難しいところが初期虫歯の怖いところです。
初期虫歯の予防のポイント!
歯磨きを見直そう!
歯磨きは虫歯の原因となるプラークを落とすだけではなく、
歯磨き剤に含まれるフッ素を歯に供給する機会でもあります。
効果的な予防のためには最低でも、朝と就寝前の1日2回は歯磨きが必要です。
歯磨き剤を見直そう!
歯磨き剤のフッ素は濃度が高いほど修復を促進する効果が高まります。
ですから、高濃度フッ素(1450ppm)配合の歯磨き剤がお勧めです。
高濃度フッ素配合の歯磨き剤の効果を出すために
うがいは10~15mlの水で1回だけすすぐのが理想的です。
メンテナンスに通おう!
初期虫歯の発見には定期検診が重要です。
日頃からメンテナンスに通い、チェックしてもらいましょう。
さらに、初期虫歯になっていたら、歯磨きの仕方やフッ素配合歯磨き剤の使い方、
食生活について相談してみて下さい。