飛行機に乗ると、耳に痛みを感じることがありませんか?
これは、飛行機の気圧が急激に変わるためです。
しかし、耳の痛みだけでなく、実は、虫歯があると歯に痛みを感じることがあります。飛行機と虫歯、一見全く関係がないように思えますが、実は驚くべき関係があるんです。
今回はその意外な関係について詳しく説明します。
1.飛行機の気圧の変化
飛行機に乗ると、高い空を飛ぶため、気圧が地上とは大きく違います。
飛行機が離陸する時や着陸する時、機内の気圧が急激に変化します。気圧が上がったり下がったりすると、耳の中の圧力がうまく調整されず、耳に痛みを感じることがあります。
これは「耳の閉塞感」や「耳の痛み」として感じられることが多いのです。実は、この耳と同じようなメカニズムが虫歯による歯の痛みにも関係しています。
2.虫歯と歯の中の圧力
虫歯がある場合、歯の中に小さな穴が開いていることがあります。この穴に空気や水分が入りやすくなり、気圧が変化するとその影響を受けやすくなります。飛行機の気圧が下がったり上がったりすると、歯の中に閉じ込められている空気が膨張したり縮んだりします。この膨張や縮小が歯の神経に圧力をかけ、痛みを引き起こす原因となります。
これが、虫歯が進行して歯の神経まで達している場合、歯の中の圧力が増すと神経に強い刺激が与えられ、激しい痛みを感じることがあります。また、虫歯が軽度でも、詰め物が不完全だったり、歯にひびが入っていたりすると、歯の中に空気が入りやすくなり、気圧の変化で痛みを感じやすくなります。
3.予防と対策
飛行機に乗る前に、虫歯を治療しておくことが最も効果的な予防策です。虫歯がひどくなる前に歯医者で治療を受けておくことで、飛行機になっている最中に歯の痛みを感じることを防ぐことができます。
もし、飛行機に乗る前に虫歯の治療ができなかった場合、痛みを軽減するためには、ガムを嚙むことや水を飲むことが一時的な対策となる事があります。また、飛行機内で耳の圧力を和らげる方法として、あくびをしたり、耳抜き(耳をつまんで息を吐く)をしたりすることが効果的ですが、虫歯による歯の痛みにはこの方法はあまり効果がありません。
歯の痛みを避けるためには、事前の虫歯治療が最も大切です。
4.まとめ
飛行機で歯が痛くなる理由は、虫歯がある時に気圧の変化が歯に影響を与えるからです。歯の神経に圧力がかかることで痛みが引き起こされます。
気圧が低くなる上昇時や高くなる着陸時に、虫歯の歯が敏感になりやすく、強い痛みを感じます。これらを防ぐためにも、楽しい旅行にするためにも、飛行機に乗る前に歯医者受診をしましょう。