コラム

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詳しく知りたい歯が動く仕組み

 

歯が動く仕組み

 

歯は歯茎の骨(歯槽骨)に直接くっついているのではありません。
歯と歯槽骨の間には歯根膜という繊維があります。
この歯根膜によって、歯は歯槽骨に結わえ付けられています。

 

普段は食事の際の衝撃をやわらげるクッションの働きをしているのですが、矯正治療のときにも、この歯根膜が大きな働きをします。そもそもこの歯根膜があるから歯を動かすことができるのです。

 

この歯根膜は0.15~0.38mmという厚さ1mmにも満たない薄い膜ですが、この歯根膜は常に一定の厚さを保とうとする性質があります。

 

矯正治療はこの歯根膜の厚さを保とうとする性質を利用して歯を動かしていきます。

 

歯に外から圧力が加わり続けると、力が加えられている側の歯根膜は圧迫されて厚さが縮まり、逆側では引っ張られて伸びます。圧迫された側の歯根膜には骨を溶かす細胞が出現し、そこにスペースをつくります。

 

歯はできたスペースに徐々に移動していき、歯が移動した後には徐々に新しい骨がつくられていって、すき間を埋めていきます。

 

こうして、歯は歯槽骨の中で少しずつ動いていきます。そのスピードは、1mm動かすのに約一ヶ月ほどかかります。

 

最適な矯正開始時期

①3歳~12歳ぐらいまで

 

この時期はまだ顎(あご)が成長している時期ですので、あごの成長をコントロールすることで、将来の美しい歯並びにつなげます。

 

②成人の方

 

歯は大人になってからでも問題なく動きます。
成人の方の場合は、お仕事との兼ね合いや、歯のコンディションを考慮しながら治療を進めていきますが、年齢が上がれば上がるほど様々な歯のトラブルが起こりやすくなりますので、なるべく早い段階での矯正治療が必要です。